2011年04月17日

コンゴのsape

http://xbrand.yahoo.co.jp/category/entertainment/6699/2.html

中部アフリカに位置するコンゴ共和国。首都ブラザビルの貧しい地区に、ディオールやプラダのスーツに身を包み、優雅な足取りで通りを行く男たちがいる。彼らは、90年近い伝統を持つおしゃれ集団「SAPE(サップ)」のメンバーだ。SAPEというのは「エレガントで愉快な仲間たちの会」を意味するフランス語の頭文字。その体現者はサプールと呼ばれ、1920年代からコンゴ川の両岸、コンゴ共和国ブラザビルとコンゴ民主共和国キンシャサで見られるようになった。

サップが目指すのは、フランスのエレガンスを再現すること。コンゴ人で初めて洋装文化を取り入れた政治家、アンドレ・グルナール・マツワに由来する。1922年にパリ紳士の盛装で帰国したマツワは“サプールの父”と崇められる存在だ。

その普及に大きく貢献したのが、国民的歌手のパパ・ウェンバである。コンゴ民主共和国では、65年に権力を掌握した独裁者モブツ・セセ・セコが、西洋の影響を排除しようと「アバコスト」と呼ばれる国民服の着用を強要。だがパパ・ウェンバはこれに抵抗し、サプールであることをやめなかったという。80年代の紛争でサプールは一時なりを潜めたものの、今世紀に入って紛争が収束すると「武器を捨て、エレガントな装いをしよう」という掛け声とともに復活。「平和があってこそサップは存在する」と彼らは言う。

サプールのファッションには、いわゆるグローバルなファッションの流行とは異なる、独自の美学がある。サップには2つの重要な掟があり、装いに3色以上使ってはならないことになっているのだ。もう1つの掟は、モラルを重んじること。スラム街で質素な生活をしながら、数千ドルはしそうな高級ブランド服で着飾る。そこにはたしかに大きなギャップがある。だが、彼らは威厳をもって生きている。どんなに貧しくてもピカピカの靴を履き、一張羅のスーツを着て街を闊歩する。それはある種の気概だ。自分を取り巻く現実を変えることはできなくても、自分自身を変えることはできる。カオスのなかで、彼らはファッションに秩序を求めているのかもしれない。

そんなサプール精神は政界にも拡がっており、コンゴ共和国のドニ・サスヌゲソ大統領も、よきサプールとして尊敬を集めている。

サップ文化はいまでは国境を越え、ブリュッセルやロンドンにもコミュニティを形成している。その独特のファッションは、ポール・スミスをはじめとする世界的デザイナーにも影響を与えているといわれる。

http://www.photodantam.com/index.html
posted by poka-risu at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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