2010年12月30日

《ブライユ生誕200年》世界最初の盲学校INJA(2/2ページ)

http://mainichi.jp/universalon/report/archive/news/2009/20090129mog00m040999000c2.html

◇ピアノ調律で職業的自立
職業訓練はほとんど隣のヴァランタン・アユィ協会に移管されたが、ブライユが在学していた1830年代から続いているピアノ調律と修理を教えるコースだけは今でも盲学校で開講されている。本当にこれだけで生活ができるほどの収入になるのかエクターさんに訊いてみると、「パリのコンセルバトワール(音楽学校)などからの依頼があるが、電子ピアノの普及などで個人客からの需要は激減している」と嘆く。(写真4:ピアノを修理したり調律するブース。)

パリ盲学校ではこれまで多くの卒業生がピアノの調律か教会でのオルガン演奏で自立してきており、音楽以外では、かつてはベッドのマット作りや縫物、印刷などが校内のワークショップで行われていた。


写真5 ◇音楽は今でも自立の道
ブライユが同校の音楽教師でもあったように、楽器の演奏や声楽は今でも重要な科目になっている。音楽科では、週38時間のソルフェージュ、18時間の器楽(ギター、ピアノ、オルガン、打楽器、トランペット、サクソフォンなど)のレッスンを行う。中にはコンセルバトワールの教授による授業もあるという。当日見学したピアノの練習室では、すでにジャズのビッグバンドに入って仕事をしているという高校生のモランさん=写真5=が、ドビュッシーとスタンダードナンバーの「黒いオルフェ」を披露してくれた。物おじせず自分から「ジャズも弾けますよ」と言いながら弾き始めるところは日本人も見習いたい積極性だ。

◆生徒のモランさんのピアノ演奏:ドビュッシーのベルガマスク組曲と黒いオルフェ。(mp3)


写真6 ◇高まるコンピューター習得への期待
支援科目では、点字やタイプライター以上に、コンピューターへの関心が高まっているという。あいにく授業を見学することはできなかったものの、フランス語のスピーチエンジンを搭載するWindowsスクリーンリーダーのJAWSを使って訓練を受けているそうだ。しかし、発音やアクサンの表記など問題はないのか、実際に訓練を受けている生徒たちに訊けなかったのが心残りだ。(写真6:無線LAN対応で、ノートパソコンを持ってきて使うコンピューター室)


写真7写真7左:二人の教員が作ったという校舎の立体模型。ブライユが息を引き取ったと考えられている最上階の4階のフロアーも確認できた。

写真7右:昔の点字教科書のほか、古い欧州の触地図や立体地球儀が展示されている博物館。【岩下恭士】

2009年1月29日記事

posted by poka-risu at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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