2010年12月21日

《ブライユ生誕200年》デジタル化やグラフィックアクセスに発展した点字

http://mainichi.jp/universalon/report/archive/news/2009/20090127mog00m040999000c.html

◇《ブライユ生誕200年》デジタル化やグラフィックアクセスに発展した点字−−パリの地図や裸婦像も


写真1オープニングセレモニーに続くセッションでは「ブライユとその時代」、「点字システムとその応用」をテーマに、「Louis Braille: ATouch ofGenius」の著者マイケル・メラー氏らが講演したほか、楽譜や数学、コンピューター用の点字についての分科会、触る図形や触る地図の作製法、点字ゲームのワークショップなどが行われた=写真1=。


写真2このうち、「線や空間、美術作品への触覚アプローチ」のワークショップでは、ルーヴル美術館で障害者プログラムを担当するシリル・グイエット氏らが、触覚による浮き彫りになった絵画や建築物の図形(ゴンフラージュ)の鑑賞法について、ルーヴルで制作している点図画集などを用いながら解説した。(写真2:分科会で回覧されたタクタイルブック)

実は今回のパリ訪問は単にブライユ生誕200年の記念行事に参加するだけでなく、後述するようにルーヴルなどパリの美術館で行われている視覚障害者のための美術鑑賞プログラムを視察することもミッションに含まれていた。その意味で、ルーヴル訪問前にグイエット氏のレクチャーが聞けたのはよい下準備になった。

ワークショップでグイエット氏は、(特に先天性の全盲者など視覚経験のない)触覚鑑賞者に対して、上下左右、正面と背面など視点が変わると見え方が変わることや背景にあるオブジェなど遠いものが小さく見える遠近法を理解させることなど基本的なステップを解説した。また触図制作について、絵画など複雑で、比較的情報量の多い作品では、背景を省略した人物デッサンを別途用意することが効果的なことを、ルーヴルで制作した裸婦の触図を用いて説明した。


写真3一方、ルイ・ブライユの伝記など関連書籍や点字筆記具などを展示即売する展示会場で気になったのは、ABAplansというジュネーブのプロジェクトチームが参考出展した音声案内付きのパリの触地図=写真3=だ。パリ市内の通りや交差点、エッフェル塔など主な建築物などの位置を指で押すと流暢なシンセサイザーのフランス語で「シャンゼリゼ通り」などと音声ガイドが聞けるインタラクティブマップで、ジュネーブの全盲者・弱視者福祉協会(ABA)がハンス・ウィルスドルフ財団の助成を受けて開発した。

日本ではすでに、評判の悪い駅構内の音声点字案内板で似たような技術が実用化されているのでさほど珍しくはないものの、たとえば交差点では同心円状に道路が回っていたりするパリ特有の通りのつながり方が手に取るように分かっておもしろかった。目的地を指定することで、地図上で道案内も利用できるという。

「一番知りたいのは複雑なメトロの路線図なんですけど」とブースの女性スタッフに言うと「まだプロトタイプで、この地図もやっとこの会議に間に合わせたんですよ」と説明した。【岩下恭士】

2009年1月27日記事

posted by poka-risu at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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