2010年06月07日

武満徹、小澤征爾「音楽』新潮文庫 1984年より

小澤「僕なんかしょっちゅう言われるよ、オザワはせせこましい、オザワはキューをやりすぎる。合図をオーケストラにあげすぎるって言われる。なぜかっていうと、日本のホールの場合、音の流れにすきまがあいてるからなんだよ。そういう音を聞いて育っているからその習慣が残っているわけよ。日本人はきちょうめんだからサインを出しすぎるわけよ、そこを埋めようとして。

(コンサート後小澤のもとにやってきて色々とアドバイスをする斎藤秀雄について)
小澤「それが最後、死ぬ三年ぐらい前になってから、たまには少し「いい」と言ってくれるようになったの。棒を横に振れるようになったのはいいことだとか。棒を横に振るのは、メロディ=旋律すなわち時間の流れをあらわすわけ。だからオーケストラに時間を与えるのはいいことだというわけ。」p.135
posted by poka-risu at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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