2010年04月29日

オーケストラ

オーケストラ(管弦楽)という言葉の定義は、時代により変化をしている。しかしながら肝要なのは、複数の(、また大勢の)楽器奏者が同時に演奏するということ、そしてその配合のさせ方によってそれぞれの作曲家の特徴が現れるということである。それこそがオーケストレーションとされるものである。また響きやテクスチュアが作曲の根幹をなす。

一応は、複数の演奏者・楽器の集合からなるとされる。10〜20名程度の室内オーケストラから数百人にも及ぶ大編成オーケストラにいたるまで、人数に決まりはない。

1600年頃まで、当時の作曲家が楽器を明確に指定することはめったになかった。それは人の声のほうがより念入りに記譜されてきたこととは対照的であり、また声の占めるポジションの高さをも示す。
オペラの創始者とされるモンテヴェルディは、オーケストラの楽器を指定したごく初期の作曲家である。だがそこで用いられている楽器は、現在のオーケストラで用いられる楽器とはかなり異なる。たとえば『オルフェオ』(1607)ではコントラバス・ド・ヴィオール、ダブル・ハープ、バス・ド・ガンバ、ポジティヴ・オルガンなどが用いられている。通奏低音の楽器はオルガン含め5種類あるが、それらは登場人物それぞれに従い性格を変えることをしていた。

その後、弦楽四部を前面に押し出したリュリ(1632−1687)やパーセル、バッハ、ヴァイオリンを活躍させたヴィヴァルディなどを経て、前古典派とも呼ばれる作曲家の世代へと行き当たる。

近代オーケストラの礎は、18世紀後半ハイドンの時代(諸井、p.5)である。ルヴィエの著書においては、交響管弦楽の創始者としてハイドンに加えラモー、グルックがあげられている。19世紀を通じてオーケストラを扱う技術は進歩をし、20世紀にはいわば頂点を迎える。サミュエル・アドラーによれば、オーケストラとは「西洋の文明化におけるもっとも高貴な創造物のひとつ」とされる所以であろう。



オーケストラはそれぞれ以下の楽器群に分けられる。

管楽器(木管、金管)
打楽器
弦楽器

それぞれの群には同属の楽器が集められ、また通常は音域の高い方から低い方へと、上から下に向かって配置される。



参考文献:
アラン・ルヴィエ『オーケストラ』白水社文庫クセジュ
Samuel Adler: The Study of Orchestration) WWNorton
諸井三郎『スコアリーディング スコアを読む手引』全音楽譜出版社
posted by poka-risu at 00:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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